翌朝・・・

(こっけこっこー)
病院になぜ鶏がいるのか?そんな疑問はともかく、気がつくと窓の外は明るくなっていた。あれ?ここは?僕の家じゃないな。あーそーだ、病院にいるんだった。っと梨沙子ちゃんは・・・まだ寝てるみたいだ。はっと思い出し、昨夜のように鏡をのぞいてみる。映らない。はぁ、僕はどうなるんだろう。
梨沙子が目を覚ました。
梨沙子ちゃん、大丈夫?」
「うん、それよりらいにゃ君、まだなおらないの?」
僕は相変わらず幽霊のように・・・というか幽霊なんだろうな。どうすることもできず、ただ時間だけが過ぎていった。


昼過ぎ、梨沙子は一般病棟に移された。僕は一人この病室に取り残されるのか、と思いきや、どうやら梨沙子についていくことはできるらしい。ますますわからない。つんく♂の頭の中と同じくらいわからない。まぁ外に出られたんだからよしとするか。移った先は小児病棟。病室内は一人女の子が寝てる以外、ベッドは空だった。
彼女の名前は「村田愛子」。盲腸の手術後なんだそうだ。どことなくめーぐるに似てる気もするが、他人のそら似だろう。看護師が入ってきた。どことなく加藤紀子に似ている気がするが、他人のそら似だろう。
「鈴木紀子です。よろしくね。なにかあったら呼んでね〜」
去っていく。
ゴォン
幽霊でもないのにドアにぶつかってるし。どうなることやら・・・