病室にて

「どうゆうことなんだ?」
僕の頭の中は真っ白いTOKYOになっていた。

♪ずっと、大好き

そんなことめーぐるに言われたら誰だって・・・。違う、いま問題なのはどーして僕の身体が鏡に映っていないのかってこと。本当に僕は幽霊になってしまったのか?とその前に、いつ死んだ?ねぇ梨沙子ちゃん、どう思う?っと、梨沙子は再び眠ってしまったようだ。ここにいても問題は解決しない。梨沙子の傍を離れるのは心苦しいが、ここはまず現状の把握が先決だ。ちょっと行ってくる。と病室のドアへと駆け出したのだが・・・
ゴォン
「痛ってぇ」
何かが僕の前に立ちはだかった。一見何もあるようには見えない。しかしそこには・・・なにもない。はて?とにかくここから出られない。僕はさしずめ地縛霊ってとこか(笑)なんて笑えない。しかたない、朝になるまで寝て待つか。って、幽霊は寝るものなのか?そういえば昼から何も食べてないけどお腹も空かないな。あぁどうせなら死ぬ前に藤本先生お手製のざんぎを山ほど食べたかったな。・・・Zzz・・・いつの間にか意識は遠のいていた(幽霊といえども睡眠はとるようだ)。